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坂本智史

坂本智史(さかもと さとし)は1970年 青森県生まれ。 1996年から津軽地方の弘前市に住み、2010年に南部地方にある自身の故郷、南部町に帰る。青森県の文化は多様な地域性を包含し、またその特徴は日本文化の典型としてよく知られた京都のものとは異質である。彼自身の作品も「日本的」と通常認識されているものとは異なるように見える。

初期においてはマックス エルンストの影響があった。1987年、HRギーガーが東京に来た際、日本の若い世代の間でギーガーのポピュラリティーが異常に高まり、同時期に彼も影響を受けている。 しかし、当時の表面的でセンセーショナルなギーガーブームだけからは見えない、より奥にあるギーガー芸術の深い本質について彼は考えつづけた。

油絵を武蔵野美術大学で専攻し、シュルリアリズムの画風で知られ、1996年に亡くなった藤林叡三教授の元で学び、ギーガーを含めた幻想的な美術表現に関して対話を深めた。

1992年以降、油絵の具とエアーブラシによる技法を始める。具象的な人物像を排して、抽象レベルの原型を探求し、心理的象徴像よりも、直接的で鮮明な色彩を追求した。

彼は自分のスタイルに超自然主義、シュルナチュラリスムという名称を与えた。それは原色と抽象的原像に基づくものである。

人々が普段の日常の中で気づかないようなごく些細なものへの感覚、つまりしばしば塵のように微妙なものから彼はインスピレーションを得る。その小さなものを絵画によって大きなスケールへと拡大していく方法は霊媒や占術にも似た過程でもあるが、彼はルドルフ シュタイナーから哲学的影響を受けている。

「芸術としての超自然主義とは、直接的生命力を純粋な形と色彩によって開放し、方向づけようとする様式であり方法です。  それは自然の中に潜在している原像を表出させるための戦いでもあります。」

2008年、日本の団体であるIFAA (国際幻想芸術協会)主催の展覧会に参加する。この団体は国際的な交流を目的としたものであり、レオ プラウとルイジ スペランザを海外から迎えて開催された。この展覧会は、今まで明確な定義の無かったファンタスティック・ヴィジョナリーアートとは何かを彼に考えさせる契機になった。しかしその後、彼はIFAAを退会している。

2009年に彼は銀座のギャラリーアートポイントからのリクエストによってグループ展VISIONs を準備する。それはヴィジョナリーアートに関する彼の調査研究とコンセプトによって方向付けられ、8人の日本人作家達で構成されていた。

アーティストとしての位置づけとして、彼は自らをサイケデリックアーティストとは看做していない。サイケデリックなヴィジョンとのなんらかの共通性は認めながらも、実際はアジア文化の伝統、あるいはルネッサンスに本来のルーツがあると考えている。

「 強烈な秘儀参入体験を表現するために私は赤色を選びました、その世界では全ての生きるものたちが人間の魂を活性化させるために働きます。

マグマや血液のように、赤色は内的自然と外的自然との戦いの火蓋を切るのです。 そのようなコントラストを緑の森に囲まれた日本の赤い神社に見ることができます。

過去における芸術としての、例えば縄文土器のその記憶の痕跡は神話への瞑想を可能にします。 既に古代の芸術はいかなる現代の芸術をも凌駕していたのではないでしょうか。つまりその造形は二元性に基づく我々の森厳な体験です。

殺すものと殺されるもの、男性と女性、あるいは人間と自然といった、それらカルマの記憶は、無意識のうちに私の絵画にも反映されています。」

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アートワーク

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アーティスト名 Peter Gric